法務局における遺言書の保管等に関する法律の施行後は、同法第9条により
保管されている遺言書に関係する相続人等一定の者が、保管されている遺言書の画像等を記録した「遺言書情報証明書」を請求することができます。
請求場所は、最寄りの保管場所(法務局)でかまいません

 

相続人が交付請求する場合には、相続人であることを証明しなければなりませんので、戸籍等の取得が必要となります。

 

 

遺言の保管者が死亡した場合、相続人等は具体的にどのような手続の流れになるのでしょうか

遺言書情報証明書の交付請求 必要書類

遺言者が死亡した後は、遺言者の相続人、受遺者は、遺言書が保管されているかどうか、「遺言書保管事実証明書」のほか、
具体的にどのような遺言なのか、遺言書の画像処理された写しである「遺言情報証明書」の発行を請求します。

 

相続人等は、「遺言情報証明書」の発行請求を行って、遺言内容の確認、その実現を図ることになります。

 

必要書類は次のとおりです

 

 

法定相続情報一覧図の写し
又は
遺言者の出生から死亡記載ある戸籍一式及び 相続人全員の戸籍

相続人全員の住所証明情報
交付請求する人の本人確認情報(本人による免許証等の原本証明したものでも)

 

結局、遺言者の出生から死亡記載ある戸籍一式及び 相続人全員の戸籍 相続人全員の住所証明を取得しなければならず、添付する必要書類の煩雑さは、自筆証書遺言の検認申立の場合と変わりません。

 

同じ自筆証書遺言でも、法務局保管制度利用の場合は、面倒な家庭裁判所での「検認」手続は不要なので、検認通知待ち期間は短縮されます。

 

とはいっても、すぐ利用できる「公正証書遺言」の便利さにはかないません。

遺言書情報証明書の交付請求書の記載事項

遺言書情報証明書を請求する際の「交付請求書」には、主に次の事項を記載します。

 

請求する人について 
氏名、生年月日(法人の場合は会社法人等番号)、住所 電話番号

 

遺言者(亡くなった方)について
氏名、生年月日、住所、本籍、死亡年月日、遺言書が保管されている法務局名、遺言書の保管番号

 

遺言書が保管されている法務局と遺言書の保管番号は、
遺言者が法務局に遺言書を提出した際に交付を受けた「保管証」に記載されています。ので、その保管証があればすぐ記載できます。

 

それが見当たらない場合は、相続人等から法務局に対して、「遺言書保管事実証明書」の交付申請をします。

 

「遺言書保管事実証明書」には、遺言保管の有無、
保管があれば、遺言書作成年月日、遺言書が保管されている法務局(遺言書保管所の名称)及び保管番号が記載されています。

 

もっとも「遺言書保管事実証明書」の請求をする場合、基本的には、亡くなった遺言者の死亡記載ある戸籍と自分が相続人であることを証明できる戸籍等を添付する必要があります。
ただし、すでに遺言書を保管している旨の通知書などがある場合は、その通知(写し)を添付すれば死亡を証する戸籍は不要です。

死亡時に遺言を保管している旨の通知がくるかもしれません

遺言者は、自筆証書遺言書を法務局で保管する申請をする際に、
その保管申請書の中で、自分が死亡した時に、遺言書を保管している旨を通知する人を1名のみ指定することができます。
これは、あくまでも、遺言者が生前に通知を希望している場合のみです。

 

保管申請時に、希望の☑を入れる箇所があります。

 

遺言者が指定できる人は、受遺者、遺言執行者、推定相続人で、かつ、1名です。

 

この制度は、相続人が遺言書情報証明書の交付請求をした際の他の相続人への通知とは異なります。

遺言書情報証明書発行手数料

遺言書情報証明書の発行手数料は、収入印紙を購入して所定の手数料納付用紙に貼ることになります。

 

遺言書情報証明書の交付請求一通 1400円 です

 

その他 自筆証書遺言保管制度に関する手数料は次のとおりです。
なお、遺言の保管申請を撤回・変更すること自体に関する手数料はかかりません
遺言書の保管の申請 一件 3900円
遺言書の閲覧の請求 一回 1400円
遺言書の閲覧の請求(原本) 一回 1700円
遺言書保管事実証明書の交付請求一通 800円
申請書等・撤回書等の閲覧の請求 一の申請に関する申請書等又は一の撤回に関する撤回書等で1700円

 

 

遺言書情報証明書の取得は司法書士に依頼することができます。

遺言書情報証明書の取得は、法務局窓口申請、郵送請求、法定代理人請求が可能です。
遺言情報証明書の請求書等の書類は、司法書士にその作成を依頼することができます。
戸籍等の必要証明書の取得も含めておまかせください。

 

相続人に遺言書原本は返却されません

死後、法務局で保管された遺言書原本は、相続人であっても、返してもらえません。

 

遺言書の原本それ自体は、保管されている場所での閲覧ができるのみです。
モニターを通してみる場合は、最寄りの法務局でみることが可能です。

 

 

つまり・・・遺言作成者がお気に入りの中から厳選した和紙に毛筆で心を込めて書いても、その和紙の遺言書は遺族の手元にはわたりません。


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